女性起業家(10)

7月 28th, 2010

では、短所は…、ビジネスの考え方の一つに、「現在は女性・5年後は男性」的なものがあります。見ての通り、今現在は女性に委ねる、そして将来は男性に委ねる…という意味です。男性がその間に育ってくれるのを期待するというのも一つですが、女性に多く見られるのは、既存のやり方を覚えるのは早い、会得した基本のやり方を自分流にカスタマイズし応用力を持つのも早い。結果が出るのも早い、早いがゆえにその先の発展性にかける。もっと言えば、今会得したその手法に凝り固まってしまう可能性が高いということです。仕事を4つの型に分類すると、

守―どんな道にも必ず存在する基本の型をただ只管に学ぶ段階

破―会得した型を破り、応用する段階

離―型を離れ、自然に自分にしか出来ない独自の方法を確立する段階

壊―現状を否定し、更なる新しい方法を見出し確立する段階

となります。この4項目で言えば、3つ目までは女性のスピードは目を見張るものがある。しかし残念なことに、4つ目に至る人は非常に少ない。ビジネスにとっての成長の歴史・会社にとっての成長の歴史は改善の歴史だと思います。今あるものがプランドゥシーの流れの中で高いレベルに行き着いたとしても、抜本的な改革や飛躍と呼べるものは同一線上には無い。社会通念上、このような考え方があるのは否めない事実だといえるでしょう。

また一つに、自分の力を過小評価しがちなのも短所といえるかもしれません。折角のチャンスにも、「そんな大げさな」とか「私にはそこまでの力もないし、そこまでの責任は持てない」「現状維持が幸せ」的な考えがあるのも否めない事実であると思います。

更に付け加えるとすれば、プライオリティーの付け方に難がある。順番に発生したものを、ただ順番にこなすということでしょうか。

長所短所とも、一部を列記しましたが、こういう内容を知った上で起業を目指すことは、スタートする前に失敗を予測し、成功の確率を高めることになると思っています。

ただ、誤解のないように…あくまでも一つの枠、一つの考え方にしか過ぎないということをご理解ください。

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カテゴリー: 経営相談

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