コミュニケーション力とモチベーションの向上と持続(3)

3月 17th, 2010

会社に属する人間は、立場や職務内容が違えども、ゴールは一つである。会社を成長させること…、今ある問題を解決することや、今必要な事業を成功させるためにある。これは、性格の違いや考え方の違いや、ましてや育った環境の違いなど全く関係ない。会社での存在意義は誰彼なく同じである。であれば、その目的に対する統一見解を再認識させることから始めなければ、目的には近付いていかない。近付けない。
考えてください。
・ やり方を細かく指導し、指導(伝えた)したからには、と、責任を数値化して投げる
・ 何故やらないといけないかを伝え、自分のやるべきことを理解させ、やり方を伝える
二通りの上司がいます。どちらの上司が理想ですか?
一つの目的を一人でクリアするのではなく、一つの目標を複数でクリアする。そのためには、どうやるかの前に、何故やらないといけないのかを理解しなければ人は動けない。そして、それこそが自分のためになるんだと、一人ひとりが疑う余地なく理解することで、はじめて集団美が生まれる。人は自分のためになる苦労だけは受け止められる。
不景気だからとか、決算状況が悪いからと、業務を押し付けるだけでは人は動かない。
 モチベーションの向上とは、本気を出させること。機械が人を、人が機械を動かすのでなく、人が人を動かすためには、心を動かせずして人は動かないということを熟知して取り組むべきである。上司と部下の関係は、将校と兵隊の関係ではない。王様と奴隷の関係ではない。一方通行では何も動かない。そのことを理解して、伝える側の心のレベルの高さを追求し続けることが肝要だと思います。
 本気でしか、物事は伝わらない。

 次回、続編も読んでね!

井若 浩

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コミュニケーション力とモチベーションの向上と持続(2)

3月 16th, 2010

こんなこと、よくありませんか?概念や理論だけをぶちあげて、あとは「伝えておくように!」そんな上司は居ませんか?そんなことしてませんか?実は結構ある話しなんです。更に言えば、伝えたから、話したから、伝わったと勘違いしてしまう。挙句の果てには、
「あれだけ言ったのに伝わってない!」「なんで言ったことができないのか?」我儘に一人怒ってる人、よく見かけます。「あいつと俺とは温度差がある!」みたいな、私は意識が高くて、彼らは意識が低い…的な考えを持つ人が多い。残念ですが。。。
 モチベーションの向上とは…、如何にして相手の気持ちを目的に対して集中させられるか?目的に対して本気で取り組ませることができるか?である。
ここで問題なのは、一人ひとり立場や考え方や性格や置かれた環境等々…、全てが違うということである。これを払拭することからはじめることで、問題が課題化される。俗に言う、伝わらないのは伝えられてないということ。聞き手に、伝わる準備をさせていないということである。
人は夫々である。十人十色である。十色を一色にすることが目的ならば、今の色の上に色を重ねても永遠に一色にはならない。今の色に、新しい絵の具を混ぜ合わせても濁るだけである。先ずは、彼らの仕事に対する色作りから始めることが重要である。

コミュニケーション力とモチベーションの向上と持続(3)へ続く・・・

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コミュニケーション力とモチベーションの向上と持続(1)

3月 15th, 2010

*人材育成に欠かせない本質

 企業幹部の方々と話す中で、如何にして社員・スタッフのモチベーションを上げるか、また持続するかについての話題が上ることが多々ある。
どこの会社でも頭を悩ませるランキングの上位を占めることは私の経験上間違いの無いことである。私が社会人デビューをした頃から、時の上司たちは同じように悩んでいた。20年以上たった今でも、同じ悩みを持つ企業人は多い。ということは答えは無いのである。解決する「ウルトラC」は存在しない。
「先生、パシッと気合入れてヤル気を出させてくださいよ!」こんな無理をよく依頼される。…そんな簡単にいくなら自分でやれるやん…、いつも思う。私に依頼した当の本人は、手放しで時間の経過(例えば私のセミナー)と共に、もう出来上がった気でいる。話す側と聞く側の微妙な空気を感じることも無く…。この人では他人のモチベーションを管理することは永遠に不可能だと感じる。そんな人が多いのも事実である。

コミュニケーション力とモチベーションの向上と持続(2)へ続く・・・

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