4月 21st, 2010
先日、日経新聞の人材育成部門の方にお越しいただき、弊社でセミナーをしてもらった。
具体的な内容は、経済の内容であったり、日経新聞の読み方であったり、実際の紙面を見ながら色々と説明をして頂いた。
毎日見ている新聞なのに、何にも知らなかった…というのが本音である。
日経新聞は、世界でも非常に評価の高い新聞である。情報も新しく、量も多い。
私が社会に出た頃、日経新聞を読むことが、一種のステイタスであったように記憶している。新幹線に乗るときも飛行機に乗るときも、ホテルの朝刊サービスも、電車の中でも、日経新聞を開いていることで満足していたかもしれない。女性の前でも、スポーツ新聞が好きというよりは、日経新聞が好きといったほうが、女性受けがいい様に思っていた。
いつの頃からか、当たり前のように新聞を読むようになり、日経新聞とコーヒーの無い朝は物足りない気さえするほどになっている。
しかし、本来の活用の仕方を聞いて、なんと勿体無い何十年かを過ごしてきたのかと、少々ショックを受けた。ただのクセになっていたのだと知った。
最近は、どんな情報も無料で手にすることが出来る。インターネットは今や、あればいいではなくて、無くては困るものである。興味のあるものはすぐに情報収集できる。ただ、興味のあるものについては、である。
興味のあるものをよく知ることは重要であると思う。でも興味のあるものだけを知ることでいいのかどうか?そんな疑問を投げかけられた。確かに疑問だと思う。
ここに新聞の素晴らしさがある。自分にとって興味のある事柄だけではなく、今必要な情報がタイムリーに情報提供されているのが新聞である。いわば、時事ネタの宝庫でさえある。その情報を、浅く広く蓄えることで、新しい着眼点をもつことが出来る。そして、その情報を活用してこそ、知識の多さや見聞の広さが身につくのだと思う。
これが、本来の新聞の持つ魅力と意味だと知った。
新聞(2)へ続く・・・
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4月 19th, 2010
ここ何年かの、企業倒産件数は増え続けている。企業の倒産とは、まさにビジネス戦争に負けることである。会社が倒産して、最後まで会社に残り、取引先やお客様へ頭を下げ続ける人もいる。それが経営者でない場合も多い。そういう行動ができる人を、人は絶賛する。一種の「美」さえ感じる。
この戦争の時代の人々を最後まで突き動かしていたのは、美徳以外の何ものでも無いのかも知れない。
いま、自分の言動や行動に、最後まで責任を持てる仕事人がどれだけいるのだろう。
会社はそういう人たちを求め続けている。汚い表現になるが、「自分のケツさえ拭けない人が年々増えている」これは、私のクライアントの社長の言葉である。なるほどそうだ、と思う。同じ思いをお抱えの方も多いのではないか。
「温故知新」
私は、この手記に出会え、様々なことを思い、また様々なことを学んでいる…つもりである。テレビドラマや小説も、多少の脚色はあっても史実に則り作成されたものであることは間違いない。しかしながら、読みながら考え、泣き、自分の身に置き換え、感動し、そして伝えたいと思うまで心を動かされたのは、これがはじめてである。
手記は正直読みにくい。でも、だからこそ伝わるものがある様に思う。身近に感じた。
今の企業競争は本当に厳しいと実感している。この不景気に打ち勝つために、どの企業も四苦八苦しているといっても過言ではない。当の私自身も必死である。だからと言って、悲観主義ではない。この情勢の中でも、必ずチャンスや、それに繋がるヒントは沢山ある様に思う、というか、あるはず…。
このブログを読んでいただいた方々の心に、少しでも響くものがあったり、何かしらのヒントが見つけ出されることを願っています。
最後に、私にこの出会いを下さった、和子おばあちゃんとそのご家族の皆様に、心から御礼申し上げるとともに、今は亡き 細谷太郎様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
なお、この手記をご希望の方があれば、直接 井若までご連絡ください。
たくさんの人にご興味を持っていただき、ご一読いただければ幸いでございます。
手記そのもののコピーと、原文をそのままワード変換したものを用意しております。
また、もし反響を頂くような光栄に恵まれるなら、膨大な手記を元に続編をお送りしたいと思う。
以上、ご拝読ありがとうございました。
株式会社ギメル総合研究所
代表取締役 井若 浩
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4月 16th, 2010
昭和20年4月5日の記述。原文のまま記載する。
四月五日 有賀艦長より 菊水水上特攻隊として 四月六日に片道燃料で沖縄へ十隻で出撃するとの命、下る。いよいよ最後の時が来たと云ふ感じ 死ぬ事は恐れないが、沖縄まで行けないだろう、途中で沈められるであろう…続く。
ゼロ戦が片道燃料で飛び立ち、体当たり先方で相手を玉砕する、所謂特攻。海軍においてもこのような特攻部隊があったことを私ははじめて知った。
目的は戦争に勝つこと。その目的が叶わなくなったとき、死を予感しながら役務を全うできる心情は、現代に生きる人間には想像できないかもしれない。事実、私には何やら小説のようにしか思えない。
この時代特有の文化や慣習、そして後戻りできない激しい精神を築き上げた当時の日本の国家教育に、今更疑問を唱えるつもりはないが、あまりにも酷すぎて背筋が凍る。
自分にも愚息が2人居るが、置き換えて考えることすら怖い、正直怖い。この戦争に、自らの愛息を送り出した当時の親御さんの思いを思うとき、また、本心を言うことすら許されず、万歳三唱で送り出した親御さんの思いに、この世の地獄を感じる。
歴史の証言から学ぶべきこと(8)へ続く・・・
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