5月 19th, 2010
会社が倒産すると言うのは、一大事である。過去も現在も未来も、全てが否定され行き場を失う。これ以上の苦しみは無い。謝って済むものでもなければ、償いもできない。大きな企業であればあるほど、被害者が増える。こういう言い方をすると、強烈なお叱りを受けそうで怖いが、ある意味では、従業員も被害者であると私は思う。
倒産してしまえば、あの時こうしておけば…を口に出せない。現実を現実として粛々と受け止めるのみである。
楠会長、貴方ほどの人が何故もっと早く気付かなかったのですか?
裸の王様になってしまっていたのですか?
何故、諦めたのですか?
何故………。
とにかく、楠体制のジオスは潰れた。そして、新生ジオスが新たなスタートをきった。旧体制の破綻の最大責任は、オーナーである楠会長にある。しかし、そこに居座る幹部にもそれ相応の責任があることは間違いない。
どうか、今回の破綻で苦しんでいる生徒の皆様に、そして従業員の方たちに、十分な対応をして欲しいものである。どうか最後は逃げることなく、できる限りの対応をお願いしたい。
会社は一人では成り立たない。周りにいる全ての人たちに支えられている。それを傲慢や過信が忘れさせてしまう。
「信無くば立たず」、誰を裏切ることの無い会社経営を、今一度しっかりと認識し、今回のジオス倒産を教訓として、これからの仕事に活かしたいと思います。
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5月 17th, 2010
あえて言うならば、人であろうと思う。記者会見やコメントなど、多数の情報を見たが、そこに居並ぶ人たちをみて懐かしさを感じた。と言うことは、私がいた当時の人たちである。私が認めない人たち。役員として頭を下げていた。ガッカリした。自己保身の塊だった人間が、会社を代表して頭を下げている。この人たちの負の功績は大きい。これは、歴代社長を勤めた人間や、要職に就いた人間なら全員一致の意見である…はずである。いまこうしてはっきり言う人はいないかも知れないが、私は個人的に許せない。何故、生徒を守れなかったのか、何故、従業員を守れなかったのか、守ろうとすれば居場所がなくなったのかも知れないが、こうなる前に、多々回避できる場面はあったはずである。役員とは何ぞや!?と言いたい。この期に及んで、逃げなったことだけは認めるが…。
後になって言うのは卑怯…百も承知だけど、いまはぶつけるようにパソコンのキーボードをたたいている。故障しない程度に。皆さんも悲しみのあまり、非常識になっていると、慰めの気持ちで許して欲しい。
英会話大手ジオスの破綻(5)へつづく・・・
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5月 13th, 2010
私がジオスに在籍していた期間は約12年。ジオスを退社してもう10年が過ぎた。在籍中は、こんなきびしい会社は他に無いんじゃないか…と思うほど厳しさの連続であった。数字にきびしい人であった。数字にきびしい文化があった。社会人である以上、数字にきびしく無くてはいけないと思いつつも、際立った厳しさを感じていたものである。
私自身も相当苦労もしたし、泥水を飲むような思いもしたし、迷惑もかけた。それでも、一時代を築いたと思っている。それはそれとして…。
どれだけ利益が上っても、流行のものに手を出さず、賢明に英会話学校としての繁栄だけを願い、考え、行動していた会長を見て、時には不器用な人だと思ったこともあったが、だからこそジオスは潰れないという自信はあった。ただ、会長も人の子、完璧な人ではない。そのウイークポイントが、今回の倒産に繋がったのだと思う。繋がったというよりは、直結したという方が正しい。あえて詳細を語ろうとも思わないし、今更それをぶちまけるほど醜くも無いので控えるが、誰しも弱いところがあって、それが連綿と続く中で致命傷となることを、今回目の当たりにしたような気がする。
時代の影響は大きい。不況の影響も計り知れないほど大きい。でもそれは一因であって、絶対要因ではない。今回の倒産の絶対要因は他にある。
英会話大手ジオスの破綻(4)へつづく・・・
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