歴史の証言から学ぶべきこと(5)
4月 12th, 2010
今の私たちが口にする「責任感」と、この時代の「責任感」とは、言葉は同じであっても、意味やその重さには雲泥の差がある様に思う。
よく会社の社長が、幹部を振り返り「温度差がある」と言う。確かに、社長の危機感を全社員が温度を同じくして持つことが出来れば、その会社は安泰であるように思う。しかし、それが分かっていながら、全ての企業が永遠に人材育成を叫んでいる。意識の高い社員育成を叫んでいる。
この時代の愛国心に似た、愛社精神を全社員に浸透することが出来れば、自らが必要な勉強に励み、会社に利益をもたらす考え方や行動ができるのだろう。
何故この時代の人たちが持てた個人の意識が、現代においては困難なのか…、ここにも一つの企業経営に必要な、「良い原因作り」のヒントがある様に思う。
ちなみに、この海軍での号令に際し、重要な3項目がある。
一番に迅速、二番に静粛、三番に確実
全員が一糸乱れず忠実にこなしたらしい。
よくミーティングで、「報・連・相」を徹底しよう…皆が耳にしたことがあると思う。たったこれだけを守らせるために、何度も何度も繰り返し言う。なんとも情けなく思ってしまうのは私だけだろうか。
歴史の証言から学ぶべきこと(6)へ続く・・・